3周年を迎えて−前編−

2月4日にAyurveda salon jnanamは3周年を迎えました。

いつも支えてくださるお客様、家族、恩師、友人そして関わってくださったすべての方々に感謝の気持でいっぱいです。本当にありがとうございます。

3年前の立春の日から今日まで、たくさんの出会いと別れがありました。
わからないこと、答えが見つからなくてもどかしいこと、うまくいかないことは数えだしたらきりがないです。振り返ってみるといつも決断するのは自分自身で、そこには正解も不正解もなく、誰にもジャッジされないまま、ただ時は流れ気づいたら3年、そんな感覚かもしれません。

今日は、これまでの振り返りをしながら今の気持ちをブログに残しておこうと思い書いています。

開業前 ホテルスパでの経験

私は開業する前年の2021年12月まで、外資系ホテルスパでセラピストをしていました。
当時の私は、指名をたくさんもらえるわけでもなければ、商品の売上成績もイマイチで、決して優秀なセラピストとは言えませんでした。クレームをいただくことはなくても、お褒めのレビューをいただくほどの印象は与えられない、そんな可もなく不可もなくのセラピストだったと思います。経験も浅く技術力もまだまだで、その上コミュニケーションも苦手となれば今思えば当然の結果です。

私が働いていたホテルスパでは、受付でカウンセリングシートを記入してもらい、受付スタッフが簡単なヒアリングを行ってセラピストがその内容を引き継ぐという流れだったので、お客様とじっくりカウンセリングを行うことはほぼありませんでした。疲れている箇所、触れてほしくない箇所の確認とコースの流れの説明で終わり。トークが苦手な私にとってはとてもありがたかったです。

1年目 失敗と学び

しかし、サロンをオープンするとカウンセリングをしないわけにはいきません。本当に困りました。アーユルヴェーダでは日常の生活習慣や食事など聞くことはたくさんあります。でも、どう聞けばいいのかも、どこまで聞いていいのかもわからない。オープン当初張り切っていた私は、アーユルヴェーダのうんちくを語ったり、“コンビニ?カップラーメン?そんなの食べちゃダメですよ!”なんて言ったりして、自分ばかり話して目の前にいるその人をしっかり見ようとしない、そんなカウンセリングとは言い難い時間を施術前に30分以上も取っていました。きっと不快に思われた方はひとりやふたりではないはずです。反省しかありません。

オープンから8ヶ月ほど過ぎた頃、アーユルヴェーダセラピスト向けのカウンセリング講座を受講し、それまでのカウンセリング方法(と言ってもわたしの一方的なおしゃべり)も体質診断チェックもやめました。それ以降、トークが苦手なゆえに喋りすぎてしまうという癖を封印(する努力を)して、ベストな施術を行うために知るべきこと、見るべきところのポイントをしっかり押さえることを大切にしています。心地よくお話してもらうことを心がけながら、施術内容の組み立てやオイルの選定を行っています。まだまだ日々勉強中ではありますが、お体に触れたとき、“このオイルで間違ってなかった”と感じる瞬間がとても嬉しいです。

すべてが手探り状態だった1年目が過ぎ、2年目に入りやっと時間配分やスムーズな導線、自分自身の体力の限界を知るようになります。

2年目 試行錯誤の日々

少しずつリピートしてくれるお客様が増えてきた2年目、価格改定を行いました。
そして同時に、回数券や次回予約特典を始めました。その後、初回限定のお得なコースをつくり、気軽にサクッとアーユルヴェーダを体験できるショートコースも開始しました。
当時のわたしはPCとスマホを駆使して毎日インターネットとSNSのリサーチに何時間もかけ、あらゆることに手を出した結果、所謂“お買い得商品”の陳列ができあがりました。それは、価格改定への罪悪感をどうにかして消そうとしていたのかもせれません。

でも実際に始めてみるとそのすべてに、ほんとうにこれでいいの?という疑念がありました。
本当にわたしは・・・
・回数券売りたい?
・割引して次回予約してほしい?
・ショートコースやりたいと思ってる?
と自分自身に問いかけたとき、はっきりYESと答えられませんでした。

そして、もし自分がお客様だったら・・・
・たとえお得でも決められた期限と回数で通える?
・割引のために次回予約する?
・月に1度のリラクゼーションはサクッとでいいの?
と問いかけたとき、回数券はしばらく考えるとして、次回予約はするかも?でも変更しづらいからやっぱり予定決まってからのほうがいいかな?まぁショートコースはそもそも選択肢にないかな、などなど、さまざまな考えが浮かんだので、これに関しては人それぞれの答えがあるのだろうと感じました。

回数券は多くの方に購入いただき、次回予約をしてくださるお客様も増え、毎月ご新規の方にもお越しいただきました。どれも本当に嬉しかったです。でも100%で喜べず少しのもやもやがありました。
お客様からいただく金額以上のサービスを提供するため、妥協はせず、日頃からあらゆる準備を入念に行っています。その準備は、お客様をお迎えするための空間を整えるだけではありません。知識や技術の向上、自分自身を整えることも含まれます。そのすべての準備を万全に行い、自信を持ってサービスを提供しています。
その上で自分のサービスの価値を考え、価格を決定したはずなのに、なぜ割引をしているのだろう?と、自分自身に対しての不信感がもやもやの原因だと気が付きました。

後編は、トライアル&エラーの繰り返しだった2年目が終わり3年目へ入ります。