わたしのアーユルヴェーダとの出会いは2019年の夏でした。
昨年まで勤めていた京都の外資系ホテルから、日本のスパプロモーションとしてセラピストを1名ムンバイのホテルへ派遣する話がありました。
インドってなんとなく怖いイメージがあるし衛生面も心配。
正直行きたくはないな。。。と思っていたのですが、紆余曲折あり最終的にわたしが行くことに。
インドに行くのはきっとこれが最初で最後。
どうせ行くなら思う存分インドを楽しもう!
そう思い、以前から言葉だけ聞いたことのあったアーユルヴェーダについて調べ始めます。
当初、南インドでアーユルヴェーダトリートメントを受ける予定で色々と調べていたのですが、インドに詳しい友人に相談したところ、南は特に暑いから北に行くのがおすすめだよ!とアドバイスをもらい、ヨガの聖地と言われるリシケシに行くことを決めます。
リシケシでアーユルヴェーダクリニックを探していたところ、偶然Sunshine Ayurvedaのアーユルヴェーダ基礎コースを見つけます。
30時間で理論、実技、クッキングと盛り沢山な内容で、マッサージも学べるならセラピストとして技術向上にも繋がって良いかも!と思いコースを申し込むことに決めました。
1ヶ月の任務を終えリシケシに向かうとマヌ先生のご家族と通訳をしてくれる韓国人の女の子ラダさんが暖かく迎えてくれました。
夕食にインドのお粥キチュリを出してくれたのですが、当時のわたしは、“この薄味の謎のお粥でこの先わたしの食生活は大丈夫だろうか。。”と不安が募ります。今思えば、移動で疲れているわたしへの優しさだったんですね。
そして翌日から授業が始まります。
5000年前から伝わるといわれるインドの伝統医学、この先一生学んでも学びきれないんだろうなと感じるほど奥が深く興味深いものでした。
この自然界が大宇宙として、私たち人間は小宇宙であり、この世界で起こることは私たちの身体にも起こるということ。
アーユルヴェーダを学ぶということは、健康で長生きをしそして幸せであるということ。
その考えを聞いたとき、“わたしがずっと探していたものはこれだ”と感じたのです。
理論、ヘッドマッサージと足のマルママッサージはマヌ先生とラダさんが、アビヤンガとフェイシャルは先生の妹のルチさんが教えてくれました。ルチさん、とっても可愛らしく素敵な方です。
午後のクッキングクラスはマヌ先生のお母さんが教えてくれました。
チャパティはコツを掴むのが難しかったけど自分で作るとやっぱりおいしい。
インドの女性は毎日何十枚もチャパティを作るそうなので、何十年も続けているお母さんはチャパティ職人。お母さんのチャパティまた食べたいな。。
他にもひよこ豆のカレーやミルク粥、スイーツも作りました。
30時間の授業を終え、試験も無事に合格し卒業セレモニーを開いてくれました。
わたしがアーユルヴェーダの世界に魅了されたのは、きっとこの家族に出会えたから。
温かく優しい家族みんなで授業をしてくれました。
アーユルヴェーダとの出会いがここで本当に良かったです。
一生で一度きりと思っていたインドで人生が変わりました。
あの時インドに行っていなかったら今こうしてアーユルヴェーダサロンを開いていることはないでしょう。
また海外に行ける時が来たら、次に行く国もきっとインド。
わたしを変えてくれた家族にまた会いに行きたいです。